算数・数学授業研究ワークショップ 開催報告

日本数学教育学会出版部

 去る2020年7月26日に,出版部主催「算数・数学授業研究ワークショップ」をオンラインで開催した.ワークショップの目的は,授業研究書籍の刊行を目指し,学会員から算数・数学の授業研究に関するご意見や、書籍に関するご要望を広く算数・数学教育関係者の方々から募ることであった.参加者は定員50名を満たすことができ,多くの学会員が本テーマに対し高い関心を持っていることが改めて確認された.

 当日のワークショップにおいてはまず,授業研究に関する3つの問いの提示と話題提供を行った.授業研究に関する3つの問いとは次の通りである.

  1. 「授業研究は何に役立つか」
    話題提供:日野圭子先生(宇都宮大学)
  2. 「授業研究で特に大事なことは何か」
    話題提供:岩崎浩先生(上越教育大学)
  3. 「授業研究の結果をどう理解するか」
    話題提供:加藤久恵先生(兵庫教育大学)

 続いて,それぞれの問いに関するグループに分かれ,短い時間ではあったが,活発な議論が交わされた.また書籍の刊行に関して,授業者や参観者,指導助言者それぞれの視点,個人の授業研究であるのか,各自治体での取り組みとしての授業研究であるか等,それぞれの目的に応じた視点などから書かれた書籍の出版や,授業研究そのものやり方の提案を含むことなど,たくさんのご要望やご意見をいただくことができた.

 ワークショップ終了後のアンケートでは,開催についておおむね好評価をいただき,特にグループディスカッションに対しポジティブな反応を多数いただいた.また,ディスカッションの時間内ではお話しいただけなかった授業研究に対する考えや思い,書籍出版に対するご意見,今後の継続的な開催への期待,などのご意見をいただくことができた.

 出版部としては今回の開催に対し,多くの方々に興味をもってご参加いただけたことに感謝申し上げ,書籍の出版に力を入れるとともに,学会員の活動の場の提供を今後も考えていきたい.